日本酒の輸出【アメリカ編】

酒類の輸出入

アメリカ向けの日本の輸出量は2013年で4,489キロリットル、輸出額にして38億7,300万円で、年々増加傾向にあります。
その最大の消費地は日本食レストラン件数が全米一のカリフォルニア州となっており、日系の食品商社が本社を構えるほど、アジア食品の流通の中心地でもあります。

日本酒の販売先としては、日本食レストラン、日系スーパー、オンラインショップなどがあげられます。
その市場が広がっていることから、日本酒の種類も数百酒類にもおよび競争も激しいようです。

アメリカで生産される日本酒もあり、その価格が日本から輸入される日本酒よりも安価なため、そちらに消費が流れているのも確かです。
市場で販売されている日本酒の8割がアメリカ産で残りの2割が日本の定番商品で占めていると言われています。
価格帯については店頭価格が15ドル程度までの商品が売れているようです。

ロサンゼルスではどの店も定番商品が取扱われる傾向がありますが、逆にニューヨークでは他店との差別化をはかるために他で取り扱っていない日本酒を販売する傾向があります。

また全体的にテイストは甘口が好まれるており、ニューヨークでは熱燗で飲まれることもありますが、ロサンゼルスでは温暖な気候から冷で飲むことがほとんどです。
このように同じアメリカといえ地域により、好まれる日本酒や販売されやすい日本酒に違いがありますので、あらかじめのリサーチも必要となるでしょう。

メジャーでない日本酒が販路を拡大するため、日系商社による日本酒紹介のイベントやアメリカ人バイヤーによる試飲会をレストラン向けに行ったりしていますので、このような機会を利用して新たな日本酒の販売経路を見出すことも一つの方法だと思われます。

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