「全酒類卸売業免許」はすべての品目の酒類を卸売することができる免許です。
しかし、都道府県ごとに1年間に付与できる免許数が決まっているので、残念ながら申請すれば誰でも取得できるというものではありません。
申請者多数の場合は、抽選により順位を決め審査を行います。
ご参考として、令和元度の関西圏の申請状況はこちらです。
都道府県名 | 免許可能件 | 抽選対象申請書の件数 |
---|---|---|
滋賀県 | 1件 | 0件 |
京都府 | 3件 | 4件 |
大阪府 | 6件 | 32件 |
兵庫県 | 1件 | 8件 |
奈良県 | 1件 | 1件 |
和歌山県 | 1件 | 2件 |
<要件について>
「全酒類卸売業免許」の場合、他と異なる要件がありますのでご注意ください。
経営基礎要件:「経験その他から判断し、適正に酒類の卸売業を経営するに十分な知識及び能力を有すると認められる者又はこれらの者が主体となって組織する法人であること 」
この経験を判断する基準として以下の点を挙げています。
|
他の販売免許の場合は酒類の製造業若しくは販売業の従事年数を3年としていますので、かなりハードルが高いことがわかります。
また、量的制限もあり「年間の平均販売見込み数量が100キロリットル以上であること」も条件となります。